お気楽断酒のすすめ
張り切り過ぎは長続きしない
断酒継続のコツとして生産的な趣味を持つといい、とはよく言われます。
お酒を飲まないと時間を持て余すことが多い。手持ち無沙汰になりがち。
そしてやることがないと、やっぱりお酒に手が伸びてしまうということもあり得ます。
何もやることが無いという状態は、断酒の大敵であることは間違いないでしょう。
だから飲酒欲求を紛らわすため、飲酒以外に没頭できる何かを用意するのは非常に大事。
特に断酒初期は。
ただ大事なのは、ここであまり無理をし過ぎないことだと思います。
断酒に挑戦しようという人はたぶん基本的に真面目な人が多いのではないでしょうか。
そういう人って、せっかくだから有意義な時間を過ごしたい、もしくは過ごさなければならないと
いう思考になりがち
断酒によって余った時間を資格の勉強に、ジョギングや筋トレなどの運動に、読書に、 そういった
生産的な活動に費やさなければならないという強迫観念に陥ってしまっていないでしょうか?
飲酒による時間の浪費が無くなるというのは、断酒の最も大きな恩恵の一つ。
これを活かさないともったいない、そう考えるのも自然な流れだとは思います。
でもこれって大きな落とし穴になりかねません。
なぜなら、スタミナ切れになってしまうからです。
ただでさえお酒を我慢することに多大な意志の力を使っています。
その上さらに、勉強や運動などのもともとあまり気が乗らないことをやろうとすれば、さらに意志
の力を消費することになります。
もうヘトヘトの状態と言っていいでしょう。
必要以上に断酒が苦痛になってしまうのです。
こんな無理が長続きするはずがありません。
やっぱり断酒は辛い、やっぱり断酒止めたいという気持ちに陥ってしまいます。
だから無理に生産的なことをやろうとしなくてもいい。
はっきり言ってお酒さえ飲まなければ、後はだらだらと過ごしても良いのです。
無理したせいで最悪の飲酒欲求に苦しんだ経験
私自身、無理をしようとしたせいで危うくスリップの一歩手前まで来てしまったことがあります。
今年の正月のこと。
仕事も休み。これといってやることが無い。お酒は飲まないから当然時間はたくさんある。有意義
に過ごしてやろうと、仕事関係の本なんかを読んだりしていました。
世間の正月ムードに抗って、ノンアルコールで別にやりたいわけではない勉強なんかやっているわ
けです。
気づかないうちに意志力がガス欠状態になっていました。
間もなく断酒開始以来、最悪の飲酒欲求に苦しめられることになってしまいました。
アルコールを我慢できているだけでも十分立派
お酒を飲まないことで空いた時間、必ずしも勉強とか運動みたいな自己啓発的活動に費やす必要は
ない。
別に漫画を読んだりゲームをしたりネット動画を見たりしてのんびりと過ごすのも悪くはないので
はないでしょうか。
アルコールを摂取しないだけでも十分効果はあるわけすから。
無理を重ねてさらに成果を求めようとしなくてOKです。
そのうち何かやりたいことができたら、その時に始めればいいだけのこと。
断酒を開始してからいきなりあれもこれもと頑張る必要はありません。
無理し過ぎるとかえってうまくいかなくなります。
気楽に、ゆるく断酒生活を楽しむくらいの気持ちのほうが長続きするはずです。
私も来年のお正月は、久しぶりにゲーム機を引っ張り出して、ロールプレイングゲームでもして
のんびり過ごすのもありかなと考えています。
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