未練は最大の敵
断酒を続けていても、アルコールに対する未練が捨てきれない人がいるのではないでしょうか。
かく言う私がその一人です。
・本当にこのまま一生お酒は飲まないままで過ごすのだろうか
・どうせいつかはスリップしてしまうんじゃないのだろうか
・ある程度アルコールを我慢できたんだからちょっと飲んでもまたコントロールできるのでは?
そんなふうに都合の良い思考に陥ってしまい、ついついお酒に手を出してしまうなんてこと十分あり得ます。
事実、過去の私がそんなふうにして何度も断酒に失敗してきました。
性懲りもなく何度目かの断酒に挑戦中ですが、まもなく断酒開始から一年が経過しようとしています。
過去の断酒継続日数に比べれば、大きく自己記録を伸ばすことができています。
一度スリップしてしまうと、再びお酒を断ち切るためには大変な労力がいるというのが断酒の世界での常識です。
それを考えると、現在、自己記録を更新しているところなど、我ながらあっぱれだと自分を褒めてあげたい気分です。
自己記録を更新している秘策
それでは、今までと比べて一体どこが違うのか。
実は大した秘策があるわけではありません・・・。
ただ、意識していることはセルフトークを活用するということです。
このセルフトークという概念については、以前に読んだ「心の中のつぶやきを変えれば、人生が変わる セルフトーク超入門」という本がきっかけでした。
セルフトークというのは、心の中でつぶやく言葉、これが人間の心に与える影響は計り知れないものがあるそうです。
とある研究結果によると、人間は1日のうちで約5万回のセルフトークをしているとのこと。
このセルフトークをうまくコントロールすれば、人生を良い方向に進めることが可能だというのが本に書かれているざっくりとした内容になります。
それならば、セルフトークをコントロールして断酒を成功させてやろうと思った次第です。
具体的にどんなセルフトークをしているのか
それでは具体的に、どんなセルフトークをこころがけているのかというと
「断酒という選択は間違ってはいない」
「今自分は、正しい道を歩んでいる」
このふたつです。
あまりに当たり前すぎて、拍子抜けされるかもしれません。
でも、当たり前だからつい忘れられてしまうという部分もあるでしょう。
それが断酒を難しくしている要因の一つだと思っています。
「断酒は正しい選択」という認識を持ち続ける
やっぱり断酒して間違いはないと思います。
スリップしてしまい、再び連続飲酒の日々に戻るたび、必ず後悔しました。
あのまま断酒を続けていれば、どれほど楽だっただろうかと。
・スリップしてしまったせいでまたアルコール漬けの毎日に戻ってしまった
・またお酒を止めたい
・でも連続飲酒にストップをかけるには、ものすごいにエネルギーが要る
・やっぱりあのまま断酒を継続していれば楽だったのに・・・
こんな感じスリップしてしまえば必ず後悔することはわかりきっている。
分かっているならば今の断酒の歩みをひたすら続けよう。
今歩んでいるこの道が正しいのだ。
断酒という選択は間違っていない。
こういうセルフトークによって断酒に対する迷いを断ち切ることができます。
自分は間違いなく正しい道を歩んでいると認識することです。
効果的なセルフトークによって迷いがなくなる
セルフトークは確実に効果があると実感しています。
とは言うものの、セルフトークをしたからといって、たちどころに飲酒欲求やお酒に対する未練がきれいさっぱり消えてなくなるわけではありません。
だけどお酒に気持ちが引っ張られそうになっている状態に、ちょっとだけブレーキをかけることができます。
そうすることによって、この先もずっとお酒と無縁の人生を歩む覚悟の下地ができます。
お酒に対する未練を断ち切る第一歩となるわけです。
まとめ~セルフトークで未練を断ち切る
お酒に対する「未練」というのは扱いに大変苦労します。
突発的な飲酒欲求とはまた別物なのです。
突発的な飲酒欲求であれば、筋トレしたり、炭酸水みたいなお酒の代わりになる飲み物を飲んだりといった「場当たり的な」対処法がいくつもあげられます。
でも、お酒に対する未練は心の中に常にそこはかとなく漂っている厄介な感情です。
突発的な飲酒欲求に対処する時のように即効性のある効果的な方法はちょっと思いつきません。
雲のような実体が感じられないものに対処するためには、心のありよう自体を変えていく必要があるのだと思います。
その一手段として今回ご紹介したセルフトークの活用は効果が期待できるのではないでしょうか。
非常に地味ではあるけれど、私自身、この方法によって少しずつでも徐々にお酒に対する未練が薄まっていくのを実感しています。
お酒に対する未練の扱い、これに苦慮しているのは私だけではないはず。
そういった方たちにとってもこのセルフトークを活用するという方法が少しでも参考になればと思います。
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