断酒を始めてから7か月が経過。
自分史上最長記録を更新中です。
このごろは、お酒を飲みたいという欲求もほとんど無く、飲まないのが当たり前の日々を
過ごすことができています。
そして、かねてから鬼門と考えていた年末年始も無事にノンアルコールで通過することが
できました。
とは言うものの、この時期特有のムードもあってかなり強い飲酒欲求に苛まれたというの
が正直なところです。
年末年始は最大の試練
夏の暑い日でも、ここまで強く飲みたいとは思わなかったのに。
スーパーに買い物に行った時は、アルコール飲料の棚に目を奪われてしまい
「正月だし少しくらいは・・・」
などという考えが脳裏に浮かんでしまいました。
「昼間から酔っぱらって寝っ転がるのは、開放感があってさぞかしいい気分だろうな」な
どと未練がましい気持ちがちらほらと。
何度もアルコール飲料の棚の前を行ったり来たりしては、一人で内なる自分との戦いをく
りひろげる始末。
不審者ですね・・・
ついビール2,3本手に取ってカゴに入れてしまいそうになっては、それを思いとどまる
ことを繰り返していました。
この時は本当に危なかったな・・・
だけどなんとかその危機を乗り越えることができました。
なぜ乗り越えることができたのか
それは身体がアルコールを拒否している気がしたからです。
というのも、アルコール飲料の棚の前を不審者が如く行ったり来たりしている時、ふとこ
んな想像をしました。
「もしこのまま酒を買って家で飲んだとしたら、どうなるだろうか」
と。
アルコールで脳がマヒして、ふわーと良い気持ちにはなれるだろう。
悪くないな、よし今日だけはアルコール解禁だ!
いや待てよ、ところで酒を飲んだ時って身体の感覚はどんな感じだったかな。
一口飲むたび身体はただ重たくなっていったな。
そして間もなく動くのもおっくうになってしまう。あの気だるさは決して快適なものでは
なかったな。
やっぱりわざわざアルコールなんて異物を身体に入れるのはばかばかしいな
そこまで考え時、こんな感覚を持つに至りました。
脳はアルコールを欲している。
脳以外の身体はアルコールを拒否している。
脳と身体が別々に全く逆の意思を持っているみたいな感じでした。
それでは、当の本人である私の意思はといういと・・・
本心では絶対に酒は飲みたくありません。
一度飲めばまた連続飲酒に戻ってしまのは、これまでの経験から明らかだから。
そうであるならば、アルコールを拒否している身体の意思に従おう。
脳はアルコールによる快感を求めているが、体はノンアルコールの快適さを維持したいと
望んでいる。
だとするならば、身体の味方をするべきだ。
そう考えた時、飲酒欲求はおどろくほどあっさりと消えてなくなっていました。
そして、その後の正月ムードにも流されることなく、ごく当たり前のようにノンアルで過
ごすことができたのです。
脳はアルコールを欲しているけれども、身体はアルコールを拒否している
以上のように断酒開始以降、最大ともいえるピンチを乗り越えることができました。
今回わかったのは、脳いまだアルコールの快感を欲しているということです。
7か月以上経過しているにもかかわらずです。
でもそれと同時に脳以外の身体は、はっきりとアルコールを拒否するようになったのだと
いうことも実感しました。
身体はこう訴えているのかもしれません。
「アルコールなんて必要ない、そんな毒を入れないでくれ!」
そうだとするならば、断酒を続けるためには今後身体の声にしっかりと耳を傾けるように
しようと思う。
私の本心はきっぱりと断酒一択だからです。
意思の力で頑張って飲酒欲求に抵抗するのではなく、身体が欲している方向に従う。
飲みたいけど我慢しているのではなく、身体が拒否しているからそれに従っているだけ。
そうすればストレスなく断酒を続けていけるような気がします。
かっこよく表現するならば「精神と肉体を一致させる」
まるで武道の達人の心境にでも達したかのようですね。
自分の身体と二人三脚で断酒の道を歩む
これまではひたすら意思の力でアルコールの誘惑に対抗していました。
でも、意思だけではなく自分自身の身体も断酒を後押ししてくれることに気づきました。
これは非常に心強いことだと思っています。
今後も何かのきっかけで飲酒欲求が湧いてくることがあるでしょう。
そんなときは身体に問いかけるようにしてみます。
アルコールが欲しいか
そんなものは必要ないと言う答えが返ってくるに違いありません。
今回の年末年始の体験を通じて、 断酒が新しいステージに進んだような手応えをつかむこ
とができたと思います。
現在、断酒に挑戦している方の中にも、正直しんどくなっている人もたくさんいらっしゃ
ると思います。
そんな方の参考になれば幸いです。
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