断酒を試みるも途中でスリップ(再飲酒)してしまった人はたくさんいるでしょう。
かく言う私も過去に何度も断酒を試みてきてそのたびにスリップしてきました。
Twitter をはじめとする各種 SNS を見ていると、私と同じような体験をしている方も大勢いらっしゃるようです。
SNS上の断酒成功者達
Twitterをはじめとする各種 SNS を見ていると断酒を始めて数年間一度も挫折することなく断酒を継続している方のツイートが見られます。
断酒に挑戦中の私としてはそれらの情報はモチベーションを高めてくれる非常にありがたいものです。
スリップ(再飲酒)した告白ツイートもたくさんある
断酒に成功しているツイートとは反対に、がんばってアルコールを我慢してきたが何らかの理由でスリップしてしまったと告白するツイートもたくさん見られるのも事実。
それらのツイートからにじみ出ているのは失敗したことに対する罪悪感。
誘惑に負けてアルコールに手を出してしまった自分に対するダメ出し。
もう二度と飲まないと決めたはずなのに、どうして自分はこんなに意思が弱いのだろうなどと過剰に自分を責めるような内容のツイートもけっこうな割合で見受けられます。
継続日数を比べる必要はない
でもそういったツイートを見たときいつも思います。
そこまで落ち込む必要はないのではないかと。
確かに一定期間断酒が続いていたのにそれが途絶えてしまうのは残念なことではあります。
「また一から出直しか」という風に気持ちが沈んでしまうのはよくわかる。
それまでの断酒期間が長ければ長いほどその傾向は強く出るかもしれない。
でも別に断酒というのは他人と記録を競い合っているわけではない。
「何百日も続いている人がたくさんいるのに、自分はたったこれだけの期間しか続けることができなかった」なんて落ち込む必要はないのではないでしょうか。
継続日数にこだわりすぎるとそれがかえって弊害になってしまうのではないかと考えます。
継続日数にこだわる弊害
その弊害というのが
スリップした時に現れる過剰な自責の念
です。
確かに断酒の継続日数を日々数えるのは楽しいもの。
モチベーション維持につながるし、断酒日数が1ヶ月2ヶ月と順調に積みあがればそれだけで自己肯定感も上がっていく。
でも断酒日数にこだわりすぎると逆にそれが大きな落とし穴にもなり得ます。
それと言うのも、継続日数にこだわりすぎるあまり、一度スリップしてしまうと必要以上に深刻に捉えてしまうからです。
たった一度の飲酒で全て台無しなんて考えてしまう。
せっかく断酒することで向上してきた自己肯定感も一気に地に落ちてしまいます。
そして一から出直しと言う考えに陥ってしまうのではないでしょうか。
スリップしてしまったらまた気軽に再出発すればいいだけなのに、その一から出直しという考えが再出発を妨げる大きな気な要因になると思います。
そのため一度挫折してしまうと再度断酒を始める場合前回以上に大きなエネルギーが必要になってしまうのです。
スリップしても一から出直しではない
しかしたった一度スリップしたからといって、それまでの蓄積がすべて失われることはないと思います。
断酒に伴うあらゆるポジティブな感情、感覚は記憶としてしっかり残っているし、それまで断酒を継続させてきた経験だって貴重な財産です。
またスリップした経験自体も今後の大きな参考資料として活かすことができるでしょう。
スリップしたからといって振り出しに戻るわけではない、再出発する意思があればその場所からコンティニューが可能だと私は考えます。
あきらめてしまうことが一番深刻な問題
だからたとえスリップしたからといって、 過剰に落ち込み「断酒なんてやっぱり無理」なんて諦める気はありません。
諦めてしまえば以前にも増してアルコールに溺れる生活が待っているでしょう。
一度や二度のスリップで自暴自棄になってしまったらおしまいです。
大事なことは再出発するという気持ちを忘れないこと
でも諦めなければそうはなりません。
スリップしてもいいじゃないですか。
自分の意思の弱さを責めるのではなく、ここまで断酒を継続できた自分自身を褒める位でちょうど良いと思います
とにかくたとえスリップしたとしてもまた始めることが大事です。
もしかしたらすぐには再出発に踏み出せないかもしれません。しばらくは飲酒生活が続いてしまうこともあるでしょう。
それでもいつかは
再出発するという気持ちを持ち続けること
が極めて大事です。
そうすればアルコールに人生を台無しにされてしまう事はないと私は思っています。
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